にじさんじの人気VTuberたちが参加する配信企画「MAD TOWN（GTAスト鯖）」をきっかけに、ファン太さん・叶さん・魔界ノりりむさんの3人が炎上しています。
問題となったのは、配信中に行われた“ある絡み”が「セクハラではないか」として、中国圏のSNSで批判が殺到したこと。特に、切り抜き動画が海外で広まり、文脈を知らないユーザーからの強い反発を招いたことで、騒動は一気に拡大しました。
この記事では、炎上の発端となった配信内容、切り抜きの影響、海外と国内で分かれる反応、そして3人の対応や現状について、事実に基づいてわかりやすく解説していきます。
なにが起きたの？炎上の発端を詳しく解説
引用元：にじさんじ
今回の炎上騒動のきっかけは、にじさんじの人気企画「MAD TOWN」内の6月上旬のコラボ配信で起きたやりとりです。
登場していたのは、ファン太さん・叶さん・魔界ノりりむさんの3名。ゲーム「GTA V」のストーリー系ロールプレイサーバー内で行われた配信で、ファン太さんがりりむさんのキャラクターに接近し、性的なニュアンスを含む絡み方をしたことが問題視されました。
問題のシーンの内容
- ファン太さんのキャラクターがりりむさんに対し、距離を詰める形で接触
- 叶さんが「ファン太さん、これ好きにしていいよ」などと発言し、シチュエーションを助長
- りりむさんはリアクションとして「やだ〜！」「助けて〜！」と叫ぶなど、嫌がる演技を交えた反応
このやりとり自体は、ストリーマー間でのネタ演出・コント的やりとりとして展開されていたものです。
しかし、問題はここから。
切り抜き動画の拡散と編集による誤解
- 上記シーンが悪意ある切り抜き動画としてSNSにアップロードされる
- 特に「りりむさんが本気で嫌がっている」ように見えるように、編集で泣き声のように加工された音声や字幕が追加
- この動画が中国の動画サイトやX（旧Twitter）などで拡散され、海外リスナーに「セクハラ行為だ」と認識される
実際のフル配信を見れば、あくまで台本なしのロールプレイに基づく“ノリ”であり、りりむさんもその場を笑って受け流していました。しかし切り抜きではその文脈が失われ、まるで「男性二人に襲われている女性キャラ」という印象を強く与える構成になっていました。
ここから一気に炎上へ
- 動画を見た海外リスナー（特に中国語圏のユーザー）から批判の声が殺到
- 「女性をネタにしたセクハラ」「りりむが可哀想」との声が広がる
- 叶さんのSNSには中国語のリプライが大量に届き、事実上の炎上状態に
このようにして、演出の一部として行われた“ノリ”の絡みが、切り抜きによって誤解を招き、海外で炎上する形となったのが今回の騒動の発端です。
海外での炎上拡大：中国ファンが激怒した理由とは？
今回のにじさんじ炎上騒動は、国内よりもむしろ海外、特に中国のVTuberファンコミュニティで先に火がついたと言われています。
炎上の引き金となったのは、問題の配信シーンを悪意的に切り取った“切り抜き動画”の存在です。
編集された「被害映像」が拡散
配信中のワンシーンが海外のファンによって編集され、以下のような形でSNSに拡散されました。
- りりむさんが本気で泣いているように見える字幕・効果音
- 不快なセリフの部分だけを抽出し、「セクハラ発言」と印象付ける編集
- BGMや画面演出によって「被害者VS加害者」という構図に仕立てられる
この切り抜き動画が、中国最大級の動画共有サイト「bilibili」やX（旧Twitter）で拡散され、“セクハラだ”“女性に対する侮辱だ”と炎上が加速しました。
中国語圏SNSでの反応
実際に中国SNSでは、以下のようなコメントが多く見られます：
- 「叶とファン太は最低だ。女性をモノのように扱っている」
- 「冗談の範囲を超えている。りりむが嫌がってるのは明らか」
- 「にじさんじはこういうことを放置するのか？」
中には、運営に対して抗議する動きや、ファン自身が自主的に不買運動を呼びかける動きも見られました。
さらに、叶さんのX（旧Twitter）には中国語でのリプライや批判コメントが大量に殺到し、SNS上で「炎上タグ」がつくなど、大規模な騒動に発展しました。
ファン太・叶・魔界ノりりむ──3人の反応と現在の対応
中国圏での炎上をきっかけに、にじさんじの人気配信者3人に注目が集まっています。ここでは、当事者である魔界ノりりむさん・ファン太さん・叶さんのそれぞれの反応や現在の対応について、確認できている事実に基づき詳しく解説します。
魔界ノりりむの反応：「全く嫌な気持ちはしていない」
今回の騒動の“被害者”と見られている魔界ノりりむさんは、炎上発生後に自身のX（旧Twitter）で次のように発言しています。
全く嫌な気してないので勝手な憶測でりりむの気持ち語らないでね！
普段の絡みやネタの一部だとわかってる人は、ちゃんと楽しんで見てくれてたと思ってる。
このように、りりむさん本人は一連のやりとりを“エンタメとして楽しんでいた”ことを明言しており、配信中も終始ふざけた雰囲気で場を盛り上げていました。
本人が「問題ない」と明言している以上、騒動をセクハラと捉えるのは外部の一部視聴者の捉え方によるものであることが分かります。
ファン太の対応：明確な言及はなし
もう一人の当事者であるファン太さんは、2025年6月11日時点では今回の件に関する明確な言及・コメント・謝罪等を行っていません。
- SNSでの発言：なし（該当発言は未確認）
- 配信での説明：特になし
- 活動状況：通常通り配信などを継続中
りりむさん本人が「問題ない」としている点や、炎上が日本国内でそれほど広がっていないことから、あえて言及を避けている（もしくは静観している）可能性があります。
叶の対応：「配信で語る」と宣言し、説明と謝罪
今回の騒動について最も積極的に対応しているのが叶さんです。
彼はXにて、
自分の言葉で話したいと思っています。配信でちゃんと話します。
と投稿し、6月10日の配信で実際に視聴者に向けて謝罪と説明を行いました。
内容の要点は以下の通り：
- 過剰な絡みが不快に映ったことについて謝罪
- 配信内のノリであっても「やりすぎだった」と認識
- りりむさんとは事前・事後で意思疎通があり、本人が問題視していないことを共有
このように、叶さんは視聴者の誤解を解く姿勢と、一定の反省を示す配信を行い、誠実に対応しています。
3人のスタンスまとめ（2025年6月11日時点）
| メンバー | 現在の対応 | スタンス・発言の要点 |
|---|---|---|
| 魔界ノりりむ | Xで「問題なし」と明言 | 「ネタだった。全く嫌な気持ちはない」 |
| ファン太 | コメントなし | 沈黙を保ち、活動は継続中 |
| 叶 | 配信で説明・謝罪 | 「不快にさせたことを反省。自分の言葉で説明」 |
今回の騒動に対して、3人それぞれのスタンスは異なりますが、共通しているのは「りりむさん本人が問題としていない」という事実です。
そのため、今後の騒動の広がりや収束は、外部の反応がどう変化していくかにかかっているとも言えるでしょう。
SNSでの反応まとめ
今回の炎上騒動は、SNS上での意見の“温度差”が非常に大きいのが特徴です。特に日本と中国では、文化的背景や表現の受け止め方の違いから、まったく異なるリアクションが見られました。
ここでは、X（旧Twitter）やbilibili、掲示板などを中心に集まった声を紹介します。
日本国内の反応：「ネタだと分かってる」「外野が騒ぎすぎ」
日本のSNSでは、実際の配信を見た視聴者から、次のような意見が多く見られました。
肯定的な声（擁護派）
- 「りりむが笑ってたし、ネタって明らかだったよね」
- 「叶もファン太もいつものノリ、外野が騒ぎすぎ」
- 「配信全体の文脈を見ないで切り抜きで叩くのはズルい」
- 「本人が問題ないって言ってるのに“被害者”扱いする方が失礼」
中立・冷静な意見
- 「一部の人に不快感を与えたのは事実。そこは反省してほしい」
- 「文化の違いもあるし、もう少し慎重に配信した方がよかったかも」
国内では、炎上自体に違和感を覚えるユーザーが多く、「必要以上に問題視するのは逆に本人たちに失礼」との声が優勢でした。
🇨🇳 中国圏の反応：「女性軽視だ」「冗談で済ませるな」
一方で、中国のSNS（Weiboやbilibili、Xの中国語投稿）では、次のような厳しい声が目立ちました。
否定的な声（批判派）
- 「女性を軽んじた表現は許されない。ネタでも不快」
- 「泣いてるように見えた。あれは明らかに嫌がってた」
- 「りりむが“表では笑ってる”だけかもしれない」
- 「配信者の影響力を考えれば、あれは不適切」
拡散行動
- 叶のXに中国語での抗議リプライが大量に投稿
- 動画プラットフォームで問題シーンの再編集・字幕付きで拡散
- 「にじさんじボイコット運動」的な投稿も一部で確認
中国圏では、「本人がOKしているかどうか」よりも「視聴者としてどう感じるか」が重視され、“笑って済ませてはいけない行為”として受け取る声が多くを占めています。
ファン太・叶・りりむの炎上まとめ
今回の炎上騒動は、にじさんじの人気配信者ファン太・叶・魔界ノりりむが参加した「MAD TOWN」配信中のやりとりが発端となりました。
- 実際には、配信内での“ネタ的な演出”だった
- りりむさん本人は「全く嫌な気はしていない」と明言
- しかし、切り抜き動画が海外に拡散され「セクハラではないか」と炎上
この騒動を通じて明らかになったのは、コンテンツが“どう発信されたか”以上に、“どう受け取られたか”が重要になっているという現実です。
とくに国や文化が違えば、同じシーンでも全く異なる解釈が生まれます。
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